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日別アーカイブ: 2025年11月13日

第21回消防設備雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社松場防災設備、更新担当の中西です。

 

 

~消防設備はなぜ必要?~

 

 

火災は“突然やってくる”災害です。
そしてもうひとつ、火災には「起きる前に備えることができる」という特徴があります。

火災から命を守るために欠かせないのが
消防設備 🔥🚒✨
しかし一般の人には
「消火器はあるけど、あとはよくわからない…」
という方が多いのが現状です。

今回は、消防設備業のプロだからこそ語れる、
設備の役割・点検の重要性・現場の裏側まで、
3000字以上でしっかり解説します!


■ 消防設備とは?🏢🔥

建物に設置されている「火災を知らせる」「避難を助ける」「初期消火する」ための設備のこと。

代表的なもの👇

  • 自動火災報知設備(火災ベル)

  • 消火器

  • 屋内外消火栓設備

  • スプリンクラー設備

  • 誘導灯

  • 非常放送設備

  • 避難はしご

  • ガス漏れ警報器

  • 排煙設備

建物ごとに義務が異なり、
用途・階数・面積で細かく決められています。


■ 消防設備は「設置しただけ」では意味がない⚠️

火災はいつ起きるかわかりません。
だからこそ👇
“常に動く状態にしておくこと” が最大の使命。

そのためには
法定点検 が必要です。

点検では👇

  • センサーが反応するか

  • 火災ベルが鳴るか

  • スプリンクラーの圧力

  • 消火器の状態

  • 誘導灯のバッテリー

  • 非常放送が聞こえるか

  • 消火栓ホースの破損
    など、100項目以上を確認します。


■ なぜ点検しないといけないの?👀

理由は大きく3つ👇


① 動かない設備は“命を守れない”

スプリンクラーの水が出ない
→ 火災が拡大
→ 大惨事へ

誘導灯がつかない
→ 避難方向がわからない
→ パニック・転倒

警報が鳴らない
→ 初期避難が遅れる
→ 煙が充満

点検を怠った設備は、“そこにあるだけのモノ”になってしまいます。


② 法律で義務付けられている

消防設備は「消防法」で管理が義務。

違反すると👇

  • 行政指導

  • 立入検査

  • 是正命令

  • 場合によっては罰則

建物オーナーにとって非常に重要な義務なのです。


③ 火災保険にも影響

設備の不備で被害が拡大すると、
保険金が減額されるケースも。

点検は“建物を守る保険”でもあります。


■ 消防設備点検の流れ🧯🔧

消防設備業者は建物に伺い、
以下の流れで点検を行います👇


① 事前打ち合わせ

  • 建物の用途

  • 面積

  • 設置設備

  • 点検の立ち会い有無

  • 居住者への案内

  • 警報停止の手続き


② 受信機(火災報知器の心臓部)点検

  • 誤作動ランプの確認

  • 各感知器への信号が届くか

  • 警報音量テスト

設備全体の中枢機能をチェック。


③ 各感知器の作動確認

火災感知器は種類ごとにテスト方法が違います👇

  • 煙感知器:テスターで煙を模したガスを吹きかける

  • 熱感知器:専用加熱器で温度を上げる

  • 炎感知器:専用の光源を照射

ひとつひとつ確認する地道な作業です。


④ 誘導灯・非常灯の確認💡

  • 点灯しているか

  • バッテリー劣化

  • 非常時に切り替わるか

電池の交換時期を見逃すと、
火災時に真っ暗になります。


⑤ 消火器・消火栓のチェック

  • 使用期限

  • 圧力ゲージ

  • サビや破損

  • 落下防止バンド

消火器は“設置してあるだけ”では意味がありません。


⑥ スプリンクラー設備の確認🚿

  • ポンプ

  • 圧力

  • バルブ

  • 配管漏れ

  • ヘッドの詰まり

ここはプロ技術が求められる部分。


⑦ 外観総点検

  • 避難はしご

  • 排煙口

  • 防火扉

  • 操作盤

  • 避難器具の劣化


⑧ 報告書作成

点検結果をまとめ、
建物オーナーへ提出します。


■ 消防設備点検の現場は「丁寧と迅速」の両立が必須⚡

マンションやテナントは人が生活しています。
そのため👇

  • 住人に配慮した時間帯

  • 音に配慮

  • ゴミを残さない

  • 不在宅への再訪問

  • 丁寧な説明

プロの消防設備業者は、
“安全 × マナー × スピード” を両立させます。


■ 火災が多い季節はいつ?🔥

実は冬が最も火災が多い季節。
理由👇

  • 暖房器具の使用

  • 空気の乾燥

  • 換気不足

  • コンセントのほこり

特に年末は点検依頼が集中します。


■ まとめ

消防設備は、
“もしものときに命を守る最後の砦”。

  • 設置

  • 点検

  • 整備

  • 交換

  • 記録

  • 予防

ひとつでも欠けると、
火災時に正常に働かない可能性があります。

消防設備業者の仕事は、
「建物の安全を守る」「人の命を守る」使命のある仕事 です🔥🚒✨

 

詳しくはこちら!

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