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カテゴリー別アーカイブ: 日記

第18回消防設備雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社松場防災設備、更新担当の中西です。

 

~やりがい~

1|消防設備業の役割とは?

消防設備業は、建物や施設に設置される 火災予防・消火・避難誘導の設備 を設置・点検・保守する仕事です。
消火器、スプリンクラー、自動火災報知設備、誘導灯、非常用照明など、目立たないけれど人命を守るためには欠かせない存在。

建物利用者の安心と安全を支える、まさに「縁の下の力持ち」といえる業界です。


2|現代社会におけるニーズ 📈

◇ 高層建築・大型施設の増加

都市化や複合施設の増加に伴い、高度で複雑な消防設備 の需要が拡大しています。

◇ 高齢化社会への対応

病院や介護施設では、火災発生時に迅速な避難誘導が必要。バリアフリー対応の設備や音声案内機能などのニーズが増えています。

◇ 法令遵守と安全意識の高まり

消防法改正や定期点検義務により、専門業者による正確な点検・報告 が求められる時代に。

◇ デジタル化と効率化

IoTやAIを活用した 遠隔監視システム の導入により、効率的な管理や早期対応のニーズが拡大しています。

◇ 環境対応・SDGs

省エネ誘導灯や長寿命バッテリー、リサイクル可能な資材など、環境配慮型消防設備 への需要も高まっています。


3|消防設備業のやりがい 🌟

この仕事に携わる人たちが感じるやりがいには、大きく次のようなものがあります。

  • 人命を守る使命感 ❤️‍🔥
    設備が正常に作動することで「万が一」の火災から多くの命を救える。社会的意義を直接感じられる仕事です。

  • 安全を支える誇り 🛡️
    自分が点検した建物が安心して利用されていると実感できる。大規模施設や公共施設に関わると、その責任とやりがいは格別です。

  • 技術力を磨ける楽しさ 🔧
    消防設備士資格を取得し、最新の設備やシステムに触れることで、専門性を高め続けられる。

  • 感謝の言葉が励みになる 🙌
    建物のオーナーや利用者から「あなたに任せて安心できる」と言われた瞬間、大きなモチベーションに。

  • 地域貢献の実感 🏘️
    学校や病院、公共施設の安全を支えることは、地域全体を守ることにつながります。


4|やりがいとニーズが交わる瞬間 💬

例えば、古いビルの消防設備を最新のシステムに更新したことで、オーナーから「これで安心してテナントを受け入れられる」と感謝されたとき。
あるいは、避難誘導設備が火災時に正しく作動し、人的被害を最小限に抑えられたと知ったとき。

その瞬間、「自分の仕事が命を守る役割を果たした」 と強く実感できます。


5|これからの展望 🚀

消防設備業のやりがいとニーズは、これからさらに広がっていきます。

  • AI・IoTによる予知保全(故障を事前に検知してトラブルを未然に防ぐ)

  • 高齢者・外国人対応のユニバーサル防災設備

  • 災害多発社会でのニーズ増(火災だけでなく地震・水害に対応した設備の進化)

  • サステナブル社会への貢献(環境負荷を減らした防災製品の普及)

「人命を守る責任」と「社会からの需要」が両立する、やりがいの大きい仕事であり続けるでしょう。


まとめ ✨

消防設備業は、

  • 高層化・高齢化社会で強いニーズ があり、

  • 命を守る使命感や地域貢献のやりがい が感じられる仕事です。

華やかではなくても、確実に社会を支え、誰もが安心して暮らせる環境を作り出す。
消防設備業はまさに 「安心と安全の守護者」 といえるでしょう 🚒🔥🏢✨

 

 

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第17回消防設備雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社松場防災設備、更新担当の中西です。

 

~変遷~

 

1|消防設備業の始まり:火災予防の原点(戦後〜1960年代)

戦後の日本は木造建築が多く、火災の被害は大規模になりやすいものでした。
この時代の消防設備業はまだ黎明期で、消火器や簡易的な屋内消火栓の設置が主流。

  • 1950年代:建築基準法や消防法の整備

  • 消火器の普及が進み、工場や学校での設置が義務化

  • まだ 点検や保守の専門業者は少なく、設置後の管理は十分でない 状況

「火が出たら消す」から「火を予防する」への意識が芽生えた時期でした。


2|高度経済成長期:設備の義務化と普及(1970〜80年代) 🏗️

都市化・高層化が進む中で、火災対策は社会的に大きな課題となりました。
この時代、消防法改正により消防設備の設置義務が拡大し、消防設備業が一気に成長します。

  • スプリンクラーや自動火災報知設備の普及

  • 百貨店・ホテル・高層ビルでの防災設備義務化

  • 消防設備士資格制度が確立し、専門性の高い業種へ

この頃から 「消防設備=建物の必須インフラ」 という認識が定着しました。


3|防災意識の高まりと法改正(1990〜2000年代) 🛠️

1990年代に入ると、数々の火災事故(ホテル・雑居ビル火災など)が発生。社会全体で防災意識が高まりました。

  • 消防法改正による設備点検・報告義務の強化

  • 誘導灯や非常用照明設備の普及

  • 住宅用火災警報器の設置義務化(2006年施行)

消防設備業は「設置業」だけでなく、保守点検・コンサルティング業務 へと領域を広げていきました。


4|IT化とシステム連動の時代(2010年代) 💻📡

この時代から消防設備はますます高度化。
ITや通信技術が導入され、「監視・制御」といった機能が加わります。

  • ネットワーク型火災報知システムの導入

  • 遠隔監視・点検の普及

  • 建物管理システム(BAS)との連動

  • 点検業務の効率化(タブレットやクラウドを利用)

消防設備業は「ハード設置業」から「スマート防災システムの導入業」へと進化しました。


5|現代:多様化・高度化とSDGsの時代(2020年代〜現在) 🌍

近年は防災を取り巻く環境も大きく変化しています。

  • 高齢化社会対応:福祉施設や病院での避難支援設備の強化

  • 地震・水害など複合災害への対応:非常用電源や防水型設備の導入

  • 環境配慮型設備:省エネ型誘導灯、長寿命バッテリー

  • デジタル点検・AI活用:故障予知やデータ分析によるリスク管理

  • グローバル基準への対応:インバウンド需要を見据えた多言語化・国際規格準拠

消防設備業は今や 「安全を守る産業」から「社会課題解決産業」 へと役割を広げています。


6|これからの展望 🚀

消防設備業は今後さらに進化すると予想されます。

  • AI・IoTによる自動監視・自動点検の一般化

  • 災害時のドローン活用(避難誘導や火災状況把握)

  • 地域防災との連携強化(スマートシティの一環)

  • 環境に優しい防災製品の拡大

  • 高齢者・外国人を含む誰でも使える ユニバーサル防災設備


まとめ ✨

消防設備業は、

  • 戦後:消火器中心の黎明期

  • 高度経済成長期:義務化と普及

  • 1990年代〜:保守点検・法改正で専門化

  • 2010年代〜:IT化・システム連動

  • 現代:多様化・SDGs対応

という時代の変遷を経て進化してきました。

これからも人々の命と暮らしを守るため、消防設備業は 「安心と安全のプロフェッショナル」 として欠かせない存在であり続けるでしょう 🚒🔥✨

 

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第16回消防設備雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社松場防災設備、更新担当の中西です。

 

~リスク別設備選び~

 

厨房の油火災、工場の粉塵・溶剤、充電設備のリチウムイオン電池——“燃えやすい現場”には、一般ビルと違う対策が必要です。ここではリスクに合わせた設備選びと、**DX(デジタル点検)**までを、実務で使える粒度で解説します。⚙️


1) リスクを分類する

  • 厨房(揚げ物・グリドル):油過熱・グリス堆積・ダクト内着火

  • 溶剤・塗装ブース:引火性蒸気・静電気・換気不良

  • 粉塵(製粉・木工):浮遊粉塵の爆発・堆積粉塵の二次爆発

  • 蓄電・充電エリア(Li-ion):熱暴走・再燃リスク

  • 溶接・切断:火花・スパッタの周囲可燃物着火


2) 厨房の“鉄板”対策 ️

  • 調理油用自動消火装置(フード/ダクト/レンジ連動)
    → ふた・薬剤・ガス遮断が同時に働く設計が安心

  • グリスフィルタ清掃ダクト定期洗浄

  • ガス遮断・非常停止ボタンの“見える化”

  • 熱・煙感知の最適化:蒸気が出るゾーンは熱感知中心に

実例:フード内自動消火+ガス遮断で、深夜の油過熱を自動鎮圧。復旧は開店前に完了。


3) 工場・ブースの“正しい組合せ”

  • 泡消火設備:可燃性液体に強い(貯槽/受け皿のサイズに合わせる)

  • 不活性ガス消火(窒素/アルゴン系):人員在室の安全を考慮し、警報→退避→放出の手順を徹底

  • 防爆型機器アース/静電対策:着火源を作らない

  • 熱・炎感知の併用:高粉塵や蒸気で煙感知が不利な現場に


4) 粉塵リスクの要点 ️

  • 局所排気ダクト内火花検知スパーク消火

  • 掃除=防火:堆積粉塵は発火→二次爆発の燃料

  • 粉塵対応感知器(加熱式/炎感知)を選定し、位置と高さを設計


5) リチウムイオン電池の“現実解”

  • 早期検知:温度/ガス(VOC/CO)センサの多点配置

  • 冷却・隔離:金属バットや耐火ボックス、水冷却での延焼遅延

  • 充電管理:過充電防止、隙間確保、保管温度の管理

  • 大量保管・大容量設備は必ず所轄消防へ事前相談

一度暴走すると再燃が起きやすいのが特徴。初期消火+冷却+監視の三段構えが鍵です。


6) DXで“見える・残る・止まる”を実現

  • クラウド台帳:QRで設備・履歴・写真を紐づけ

  • 遠隔アラート:受信機警報をSMS/アプリで即時共有

  • 点検アプリ:チェックリスト自動生成、是正依頼をワンボタン

  • データKPI:誤報率・復旧時間・交換周期をダッシュボードで可視化


7) 導入ステップ(厨房/工場 共通) ️

  1. 現状調査:火気・油・粉塵・溶剤・充電の有無、換気量

  2. 法令ヒアリング:用途・規模に応じ所轄消防と事前相談

  3. 基本設計:感知方式・消火方式・電源・遮断連動

  4. 施工計画:休業・夜間・エリア分割など操業影響を最小化

  5. 試験/検査:連動・遮断・放出・復帰の一連シナリオを実機で

  6. 教育/訓練:初期消火・避難・再開手順を動画+現場訓練で浸透

  7. 運用:DX台帳で点検→是正→更新を回す


8) 現場あるあるQ&A ❓

  • Q:粉塵が多くてよく誤報します…
    **A:**感知種別の見直し(熱/炎)+感知器高さ変更、ダクト負圧でゾーン分けを。

  • Q:夜間の無人厨房が不安…
    A:フード自動消火+ガス遮断+遠隔アラートの“三点セット”で検知→遮断→通知を自動化。

  • Q:充電ラックを増やしたい
    **A:**ラック間隔・温度監視・ケーブル容量を再設計。大量設置は事前協議が安全。


9) 厨房/工場 15チェック ✅

  1. 熱源の自動遮断ボタン位置

  2. フード/ダクトの清掃周期

  3. 感知器の種類・高さ・距離

  4. 消火器の薬剤種別(油/電気/金属)

  5. 電源・ガス遮断の連動

  6. 泡/ガス放出時の退避ルール

  7. 防爆型器具/アースの整備

  8. 局所排気の風量・フィルタ️

  9. 粉塵の堆積管理

  10. Li-ion温度/ガス監視

  11. 充電エリアの空間確保

  12. 避難経路・誘導灯

  13. 非常電源の負荷試験

  14. 訓練(年2回目安)

  15. DX台帳の更新率


“燃えやすい現場”は、設備の“組み合わせ”が命。
厨房は自動消火+遮断+清掃、工場は消火方式+防爆+排気、充電エリアは監視+冷却+隔離で立体防御を。

 

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第15回消防設備雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社松場防災設備、更新担当の中西です。

 

~通る・止めない・ムダを作らない~

 

消防設備は“設置して終わり”ではありません。法令適合(通る)故障ゼロ(止めない)、**コスト最適(ムダを作らない)**を同時に満たしてこそ、建物の価値は上がります。本稿は、管理者・オーナー・施設担当向けに、点検から改善、KPI設計までを実務目線でまとめた保存版です。


1) まず俯瞰:設備ラインナップと役割

  • 自動火災報知設備(自火報):感知→受信→警報

  • スプリンクラー / 水噴霧 / 泡:自動的に放水し初期消火

  • 消火器:粉末/強化液/二酸化炭素など用途で使い分け

  • 屋内/屋外消火栓・連結送水管:消防隊の放水インフラ

  • 誘導灯・非常照明:避難経路の“見える化”

  • 排煙設備:煙を抜き視程を確保

  • 非常放送・非常用電話:情報を正しく届かせる

  • 非常電源(非常用発電機・蓄電池):停電時の命綱

  • 防火戸・防火シャッター:延焼を区切る“建築側の装置”

どれか一つでも機能不全だと“全体の安全度”が下がるのが消防設備の特徴です。


2) 点検サイクルの考え方 ⏱️

一般に機器点検(おおむね6か月ごと)と総合点検(おおむね年1回)の二層で運用するのが標準です。
ただし建物用途・規模によって報告頻度が異なる
ので、所轄の消防へ事前確認を。

点検の基本フロー

  1. 事前計画(エリア・停電/断水手順・代替警備)

  2. 作動試験(受信機・感知器・音響・表示灯)

  3. 放水/加圧試験(必要に応じて減殺措置)

  4. 誘導灯・非常照明の照度・点灯確認

  5. 設備台帳・是正票の更新 → 是正工事報告


3) “通る”ための設計図:法令・図面・台帳の三位一体 ️

  • 法令/条例の確認:用途変更・増改築・テナント入替時は要注意

  • 図面の最新化:平面・系統・配線・バルブ系統をクラウド保管

  • 台帳の標準化:QRで設備個体を紐づけ、交換履歴写真を一元管理

  • 是正の優先度付け:A(危険・重大)/B(要計画)/C(改善)で即断


4) “止めない”ためのKPI設計

  • MTTR(平均復旧時間)

  • 故障件数/100台(感知器・誘導灯・発信機など品目別)

  • 点検実施率/是正完了率

  • 誤報発生率(誤作動要因を除去)

  • 水圧・放水量・電池容量の健全率

KPIは月次レビュー年次の更新計画(更改・増設)に直結させましょう。


5) コスト最適化の鉄則 ️

  • 消耗品の先回り更改(誘導灯バッテリー・感知器の経年)

  • 共通部材の在庫化(予備機・弁パッキン・表示灯)

  • 複数設備の同時停電/断水一括試験=工数圧縮

  • 誤報の原因学習(熱源・蒸気・粉塵・害虫)→ 感知器種類の見直し


6) ケーススタディ

ホテル:誤報月3件 → 0.3件に

  • 厨房周辺の煙感知→熱感知へ変更、換気連動強化

  • 誘導灯1系統に予防的バッテリー交換

  • 誤報要因を毎回ログ化→ 3か月で誤報90%減


7) 現場で使える10チェック ✅

  1. 受信機:ランプ・表示・履歴

  2. 感知器:汚れ・作動・設置環境

  3. 発信機:押しやすさ・復帰

  4. 音響・放送:全域で可聴

  5. 誘導灯:点灯・バッテリー・破損

  6. 消火器:圧ゲージ・腐食・有効期限

  7. 消火栓:ホース・ノズル・水圧

  8. 連結送水口:キャップ・ゴミ・パッキン

  9. 排煙:作動・復帰・障害物️

  10. 非常電源:始動・負荷運転・燃料/蓄電


**“通る・止めない・ムダを作らない”**は、
**計画(法令)→ 点検(KPI)→ 是正(優先度)**のループで実現できます。

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第14回消防設備雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社松場防災設備、更新担当の中西です。

 

~社会的役割~

地震や火災、風水害、そして感染症…。日本は世界でも有数の“災害大国”であり、いつ・どこで・どのような危機に直面してもおかしくありません。その中で、防災設備業は単なる設備設置・点検業務にとどまらず、地域社会全体の安全と安心を支える公共的な使命を担う存在へと進化しています。

防災設備業が果たすべき「社会的役割」を6つの視点から深く掘り下げます。


1. 人命を守る「最後の砦」としての責任

防災設備は、災害時において人命を守る最前線にあります。火災報知器が鳴り、誘導灯が点灯し、自動消火装置が作動する――この一連の機能が正常に作動するためには、日々の設置・点検・整備を担う防災設備業の技術と責任感が不可欠です。

  • 消防法令に基づいた設備点検の実施

  • 高齢者施設・病院など弱者施設への特別な配慮

  • 災害時に迅速かつ確実に動作する信頼性の確保

人命の生死を左右する装置の整備は、防災設備業が社会的使命を直接的に担っている職種であることを意味しています。


2. 「防災意識」を社会に根づかせる教育者としての役割

防災設備の普及とともに、防災に関する正しい知識や意識を社会に広める活動も、防災設備業の重要な役割です。

  • 点検時の利用者への啓発活動(非常ベルや避難口の使用法など)

  • 防災訓練の企画・運営支援

  • 学校や企業への「出前防災講座」や「避難マニュアル整備」の協力

  • 高齢者・外国人・障がい者など、避難弱者に対する配慮の周知

単に設備を設置するだけでなく、防災リテラシーを社会に根づかせる伝道者としての立場も強まっています。


3. 「地域防災力」の向上を支える連携者

防災設備業者は地域の消防・自治体・管理組合・企業などと連携し、地域全体の災害対応力を支える存在です。

  • 消防設備士としての地域消防との連携

  • 自治体の防災マップや避難計画づくりへの技術的協力

  • マンション管理組合・町内会との合同避難訓練実施支援

  • 商業施設・学校・病院のBCP(事業継続計画)整備への参画

こうした活動は、防災設備業が「業者」という枠を超えて地域防災のキーパーソンであることを意味しています。


4. 災害時の「社会インフラ維持」の支援者

災害発生時には、電気・ガス・水道などのライフラインに加えて、防災設備が正常に作動し続けることが、避難・消火・連絡・情報伝達などあらゆる行動に直結します。

  • 非常照明・非常電源・自家発電装置の保守による暗闇での避難支援

  • スプリンクラーや防火シャッターの確実な作動

  • 非常通報装置や放送設備による情報発信の確保

  • 避難所や仮設住宅への簡易防災機材の提供

防災設備業は、災害後も**社会の再起動を下支えする「縁の下の力持ち」**なのです。


5. 安全・安心な社会を実現する“信頼”の構築者

安心して暮らせる社会には、「ここに防災設備があるから大丈夫」という信頼が必要です。その信頼は、防災設備業者の確実な施工・丁寧な点検・誠実な説明に支えられています。

  • 不具合の早期発見と是正措置の徹底

  • 利用者に分かりやすい説明と信頼構築

  • 点検記録や報告書の正確な管理・提出

  • 利益優先ではなく安全最優先の判断

こうした一つ一つの積み重ねが、“見えない安心”という社会的価値を生んでいます。


6. 高齢化・多様化する社会への適応と包摂的安全の担保

日本社会の高齢化・外国人増加・都市集中といった変化に伴い、防災のあり方も変わりつつあります。防災設備業者は、それに対応した柔軟な設計・提案・施工が求められるようになっています。

  • 高齢者や障がい者向けのわかりやすい誘導表示や機器の導入

  • 多言語対応の避難案内や操作説明

  • 小規模建築物へのローコスト・コンパクトな防災機器提案

  • 女性や子どもへの配慮が行き届いた避難設備の設計

このように、誰もが安全に避難できる環境を整えることで、防災設備業は**“包摂的社会”の担保役**となっています。


防災設備業は「設備業者」ではなく「社会の安心の設計者」

災害の多様化と社会構造の変化が進む現代において、防災設備業の社会的役割はより大きく、深く、複雑になっています。
それは単なる建物の設備工事を超えて――

  • 命を守る現場責任者

  • 地域防災の共同体メンバー

  • 教育・啓発の伝え手

  • 災害復旧の支援者

  • 安心と信頼の創出者

として、私たちの生活と社会の「安全というインフラ」を構築・維持し続けているのです。

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第13回消防設備雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社松場防災設備、更新担当の中西です。

 

~多様化~

地震・台風・水害・火災・感染症など、現代社会が直面する災害リスクは複合化・多様化しています。そのような中で、防災設備業も従来の「火災報知機や消火器の設置」だけにとどまらず、高度化・総合化・個別対応化の方向に大きく舵を切っています。

防災設備業における多様化の実態を、「対象設備の拡張」「技術革新」「地域社会との連携」「デザイン性・快適性への対応」「感染症やBCP対応」などの観点から深掘りし、現代社会で果たす新たな役割を明らかにします。


1. 対応分野の拡張:火災対策から“あらゆる災害”への備えへ

従来、防災設備業といえば火災を中心とした設備(消火器、スプリンクラー、自動火災報知器など)の設置・点検が中心でした。しかし現在では、自然災害・人的災害・感染症リスクなど多様な脅威に対応する設備が求められています。

● 多様な災害に対応した設備例

  • 地震対策設備(感震ブレーカー、防災ラック、転倒防止器具)

  • 風水害対策設備(止水板、排水ポンプ、簡易堤防)

  • 感染症対策設備(自動検温装置、非接触型消毒スタンド、陰圧室機材)

  • 避難誘導・通信設備(非常用照明、誘導灯、非常用無線、発電機)

このように、災害の種類に応じた多機能かつ複合的な設備提案が防災設備業者に求められるようになっています。


2. 防災DX・スマート化への対応:IT×防災の融合

近年、防災分野でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進んでおり、IT技術を駆使した高度な防災システムの設計・施工・メンテナンスが新たな業務領域として拡大しています。

● 防災設備のスマート化事例

  • IoT火災報知システム(遠隔監視・自動通報)

  • 防災カメラとAI連携による火元検知・侵入警報

  • スマートビル対応の中央監視システムとの統合

  • モバイルアプリと連携した避難情報通知

防災設備業は、いまや「設備工事」ではなく、ITベースの情報インフラ設計業としても多様化しています。


3. 顧客・対象建物の多様化:一般住宅から公共施設、商業施設、工場、福祉施設へ

従来の防災設備は主にビルやマンションを中心に展開されていましたが、現在ではさまざまな建物・施設に応じたオーダーメイド型の提案が主流になりつつあります。

  • 高齢者施設・病院向けの避難支援設備(可搬式階段昇降機、音声案内誘導)

  • 保育園・学校向けの地震対策・訓練支援設備

  • 工場・倉庫向けの火災・漏電・爆発対策設備

  • 戸建て住宅へのミニマル防災設備セット

それぞれの施設の用途・人員構成・建物構造に応じたカスタマイズ対応が重要となっています。


4. 美観・デザイン性への配慮:見せる防災設備へ

防災設備はかつて「機能重視で無骨」という印象が強かったものの、近年ではデザイン性と調和する防災設備のニーズも高まっています。

  • 建築家・デザイナーと連携した意匠設計

  • カラーバリエーションのある消火器・収納ボックス

  • カフェやホテルの空間と馴染むインテリア型避難誘導灯

  • 一体型家具(椅子・棚)に収納可能な防災用品

とくに商業施設やオフィス、宿泊施設では、防災とブランディングの両立が求められています。


5. BCP・感染症対策との融合:総合リスクマネジメントへの発展

感染症リスクやパンデミックによって、BCP(事業継続計画)との連携も重要性を増しています。防災設備業は、火災や地震のみならず、企業や施設の運営継続性を守るための総合的設備設計にも関わるようになっています。

  • 自家発電装置・蓄電池・衛星電話による通信インフラの確保

  • 感染症対策ゾーニング(換気設計、仕切り設備)

  • 社員・住民へのBCP訓練支援、マニュアル作成サポート

これにより、防災設備業はリスクコンサルティングの要素を含む新たな専門業種としての地位を確立しつつあります。


防災設備業は「災害から守る設備業」から「社会を支える防災総合サービス業」へ

社会の不確実性が高まる中で、防災設備業は単なる設備設置にとどまらず、災害を見据えた都市・建築・人の暮らしを総合的に支える業種へと進化しています。

その多様化は、

  • 災害の種類への対応(地震・火災・感染症など)

  • 技術の進化(IoT・AI・BCP)

  • 対象施設・顧客の細分化

  • 空間美観・体験価値の両立

  • 社会的責任への対応(地域防災・教育)

といった面に現れており、今後もさらなる拡張が期待されます。

防災設備業は、今や“設備業”の枠を超えた、未来の安全を創る社会インフラの担い手なのです。

 

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第12回消防設備雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社松場防災設備、更新担当の中西です。

 

 

 

消防設備の未来──AI・IoTで進化する“見守る安全”のかたち


今回は、「消防設備が今後どのように進化し、どんな社会的価値を持っていくのか」をテーマに一般的な市場での例を基にお届けします。

火災や災害は、いつ起きるかわかりません。
その“もしも”に備える設備だからこそ、より確実に、よりスマートに、より持続可能に変化しようとしています。


◆ トレンド①:AIによる火災予測・検知精度の向上

 

🔥 従来の感知器は「煙・熱」で反応

→ これからは「AIが蓄積されたデータから火災リスクを予測する」時代に。

  • 画像解析AIで炎・煙・動きの異常を検知

  • 熱画像カメラとAIの組み合わせで、発火直前の温度変化をリアルタイム分析

  • 機械学習による「誤作動の削減」と「真の危険だけを通知」する判別力の向上


◆ トレンド②:IoTで“つながる消防”

 

🔗 設備がクラウドと接続されると…

  • 火災報知器・感知器がネットワークで一括監視

  • 故障・バッテリー劣化・誤作動のアラートを遠隔通知

  • 建物全体の防災状況をスマホやタブレットで確認可能に

これにより、点検効率が大幅向上し、点検ミスや保守忘れのリスクも低減します。


◆ トレンド③:スマートビル・スマートシティとの統合

 

消防設備は今後、街全体のインフラの一部として、以下のように組み込まれていきます。

  • 建物内のセンサー情報を都市防災センターとリアルタイム共有

  • 災害時には、交通・避難・電力管理と連携した避難誘導へ展開

  • AIが都市全体の防災レベルを予測し、エリア単位でのリスクマネジメントを実現


◆ トレンド④:自動点検・ドローン巡回システムの登場

 

高層ビルや広大な工場、倉庫では、点検作業そのものが困難な場合も。

  • ドローンやロボットによる点検・噴霧テスト・配線確認の自動化

  • 感知器の自己診断機能+異常時の自動通報システム

  • 将来的には、火災時に自動で制御しながら消火対応するシステムも視野に


◆ トレンド⑤:消防設備とESG・SDGs経営の融合

 

  • BCP(事業継続計画)と連携した防災システム

  • 省電力・リサイクル対応製品を採用した建築評価制度(CASBEE等)との統合

  • 「安心・安全」も企業価値とされる時代に

投資家や自治体は、「防災がしっかりしているか?」という視点で企業を評価する時代に突入しています。


◆ まとめ:未来の消防設備は、“安全×環境×データ”で進化する

 

従来の「壁に付ける機器」から、
未来の消防設備は「空間全体を見守るネットワーク型システム」へと進化しています。

  • AIとIoTが支えるより早い検知・より少ない誤報

  • リモートで管理・点検・改善できるスマート防災

  • 環境と安全を両立させるサステナブルな消防設計

私たち消防設備のプロも、ただ設置・点検するだけでなく、
**未来の暮らしを守る“防災パートナー”**として進化し続けていきます。

次回もお楽しみに!

 

 

株式会社松場防災設備では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

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第11回消防設備雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社松場防災設備、更新担当の中西です。

 

 

 

消防設備と環境──見えない“安全”が支える環境配慮の現場


今回は、「消防設備が環境にどのような影響を及ぼし、また環境にどう配慮されているのか」という点に焦点をあてて、解説いたします。

「火災を防ぐ設備」としての役割が大きい消防設備ですが、実は近年では**“環境にやさしい防災”**が新たなテーマになっています。


◆ 消防設備が環境に与える影響とは?

 

消防設備が環境と無関係に思われるのは、「非常時しか使わないもの」という認識があるからかもしれません。
しかし、以下のような設備や工法には日常的にも環境に影響する要素
があります。


① 消火薬剤による水質・大気汚染

 

● 粉末消火設備
古くはハロン系ガス(ハロン1301など)が使用されていましたが、これらはオゾン層破壊物質として1990年代に国際的に規制され、現在は使用禁止。

→ 現在は代替不活性ガス(CO₂、窒素、アルゴン混合)やノンハロン型薬剤が主流になっています。

● 泡消火設備
石油系火災や化学火災に有効ですが、一部の旧型薬剤には**PFAS(有機フッ素化合物)**が含まれており、土壌・水質汚染の原因となることが懸念されています。


② 設備機器の電力消費・製造負荷

 

  • 大規模施設では24時間稼働する感知器・ポンプ・制御盤類が大量に存在します。

  • 電源を必要とする設備は待機電力の削減が求められ、近年では省エネ型の火災報知器・LED誘導灯への更新が進行中。


③ 廃棄時の電子基板・有害物質

 

老朽化した火災報知設備や中継器の基板やバッテリーに含まれる鉛・水銀・カドミウムなどは、適切な分別・廃棄処理が不可欠です。


◆ 環境にやさしい消防設備とは?

 

環境配慮型消防設備とは、単に「省エネ」というだけでなく、**「日常で使わずとも、常に環境負荷が少ない」**という設計思想を持っています。


✅ 省電力化された火災報知器・LED誘導灯

 

  • 電池式・ソーラー式報知器

  • LED式の誘導灯・非常灯(旧来の蛍光灯型より電力量が1/5)

  • 自動自己診断機能付きで、無駄な点検作業・廃棄物削減


✅ 環境負荷の少ない消火薬剤の採用

 

  • ノンフロンガスCO₂・窒素・アルゴンなど自然由来ガスを使用

  • PFAS非含有の泡消火薬剤の普及

  • 水ミスト消火など、水量を大幅に抑えつつ有効な消火を可能にするシステム


✅ 環境負荷の見える化

 

  • 設備点検時にCO₂排出量・バッテリー劣化状況をログ化し、報告書に反映

  • 「環境負荷の少ない防災管理」が、建物オーナーのESG対応・SDGs評価指標に組み込まれつつあります。


◆ まとめ:消防設備は“守るだけ”ではない

 

火災や事故から命を守るだけでなく、
使わない時間も環境と共生する消防設備が、これからの標準になります。

安全と環境は対立するものではなく、「共に備える」時代へ。
消防設備も、静かに環境配慮の最前線に立っているのです。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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第10回消防設備雑学講座

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消防設備の鉄則:人の命を守る“当たり前”を支えるプロの心得


前回は「消防設備の歴史」について振り返りました。今回は一歩進んで、消防設備の鉄則=現場で守るべきルールや心構えについてご紹介します。

消防設備は、“いざ”というときに確実に作動してこそ意味がある。
日頃の施工・点検・保守にどれだけ真摯に向き合っているかが、文字通り「命を守る」ことにつながるのです。


◆ 鉄則①:設計・施工は「法令遵守」が大前提

 

消防設備には、消防法・建築基準法・市町村条例など、多くの法的規制が存在します。

  • 感知器の設置間隔や天井高、障害物の有無

  • スプリンクラーの流量・配管径・設置位置

  • 避難器具の種類や落下防止機能

一つでもズレがあれば、違法施工・未作動事故・重大な損害賠償につながる可能性があります。

「これくらい大丈夫だろう」は絶対に禁物。
消防設備は“合法でなければ安全ではない”という意識が必要です。


◆ 鉄則②:定期点検は“作業”でなく“命の確認”

 

消防設備は、基本的には日常では使われません。
だからこそ「点検」が命を守る最も重要な作業になります。

  • 感知器の動作テスト

  • バッテリーの劣化確認

  • スプリンクラーの水圧・錆び・詰まりの点検

  • 誘導灯のランプ切れや非常放送の音量確認

点検はただの“チェック”ではなく、「もし今ここで火事が起きたら助けられるか?」を設備に問いかける作業です。


◆ 鉄則③:「見えないミス」を作らない習慣づくり

 

消防設備の怖さは、“設置してあるのに機能しない”こと。

  • 接続ミスや配線の劣化

  • 感知器の誤設置・設置角度ミス

  • バルブの閉め忘れ・配管詰まり

どれも外からは見えないトラブルばかり。だからこそ、作業時には「確認→記録→再確認」の3段階が欠かせません。


◆ 鉄則④:説明責任=お客様の命を守るもう一つの作業

 

点検後に「問題ありませんでした」と報告するだけでは不十分です。

  • どこをどう確認したか

  • どんなリスクがあったか

  • 今後の対策や改善提案

これらを分かりやすく、誠実に伝えることが、消防設備のプロに求められる姿勢です。


◆ 鉄則⑤:日々の学びが“いざ”の差を生む

 

消防設備は日々進化しています。感知器、警報機、無線連動機器など、技術革新のスピードは早く、常に新しい知識が求められます。

  • 講習や資格更新に積極的に参加する

  • 最新機器のカタログを読んでおく

  • 現場での気づきを仲間と共有する

「学びを止めない姿勢」が、お客様と自分を守る最大の武器になります。


◆ まとめ:消防設備は「当たり前の安心」をつくる仕事

 

消防設備は、使われないのが“当たり前”の設備。
でも、その“当たり前”を誰かが真剣に守っているからこそ、安全が成り立っているのです。

「見えないところにこそ、本当のプロの仕事がある」
それが、消防設備に携わる者に課せられた責任であり、誇りでもあります。

次回もお楽しみに!

 

 

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第9回消防設備雑学講座

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消防設備の歴史:火災と闘ってきた技術の進化


今回のテーマは「消防設備の歴史」。私たちの暮らしや命を守る設備が、どのように誕生し、発展してきたのかをひも解いていきます。

火災は古くから人々を苦しめてきた災害のひとつ。
それを防ぐために生まれた「消防設備」は、文明と共に発展してきた“命の守り手”とも言える存在です。


◆ 古代から中世までの「火」とのたたかい

 

火を使うようになった人類は、同時に「火事」という危険とも向き合うようになりました。

  • 古代ローマでは、“消防兵”のような役割を持つ集団が存在。

  • 江戸時代の日本には、**“火消し(ひけし)”や“火除け地”**といった街づくりの工夫があった。

しかしこの頃の火災対策は、あくまで「人力による消火」が中心で、設備と呼べるものはまだありませんでした。


◆ 明治〜昭和初期:近代消防設備のはじまり

 

日本で消防設備が本格的に整備されはじめたのは、明治時代以降の近代化の流れのなかでした。

  • 西洋の技術が導入され、手押しポンプ・ホース・消火栓が都市に配置。

  • 明治43年、東京市に日本初の「常設消防隊」が誕生。

  • 同時に、警報ベルやサイレン、避難はしごなどの消防用設備も整い始めます。

当時はまだ建物そのものが木造中心で、火災が起きれば瞬く間に延焼していました。


◆ 昭和~高度経済成長期:建物の増加と設備の進化

 

戦後の復興とともにビルやマンションが急増。建物の高層化・複雑化に対応するため、消防設備も大きく進化します。

  • 屋内消火栓・スプリンクラーの普及

  • **自動火災報知設備(感知器+ベル)**の導入

  • **避難器具(避難はしご、滑り棒など)**の法令化

  • 非常放送・誘導灯の設置義務

この頃、昭和48年(1973年)には消防法の大改正が行われ、建物用途ごとに必要な消防設備の種類が明文化されました。


◆ 平成〜令和:電子化・ネットワーク化の時代へ

 

建物の安全基準が厳しくなるなか、消防設備も**「自動化」「連動化」「遠隔管理」**へと進化します。

  • 火災を即座に感知するアナログ感知器→アドレス感知器

  • スプリンクラーと連動する自動閉鎖扉や排煙設備

  • 監視センターと常時接続する遠隔火災監視システム

  • 点検記録のクラウド管理やアプリ対応

令和の今、消防設備は「守る設備」から「つなぐ設備」へ。建物と人、情報をつなげて、安全を守る技術へと進化を遂げています。


◆ 消防設備は「建物の命綱」

 

もし火災が起きたときに、設備が正しく作動するかどうかで、生死が分かれることも珍しくありません。

だからこそ、設置だけでなく定期的な点検・維持管理が非常に大切なのです。

次回は、この消防設備を扱う上での「現場の鉄則」についてご紹介していきます!

次回もお楽しみに!

 

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