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皆さんこんにちは!
株式会社松場防災設備、更新担当の中西です。
~変遷~
戦後の日本は木造建築が多く、火災の被害は大規模になりやすいものでした。
この時代の消防設備業はまだ黎明期で、消火器や簡易的な屋内消火栓の設置が主流。
1950年代:建築基準法や消防法の整備
消火器の普及が進み、工場や学校での設置が義務化
まだ 点検や保守の専門業者は少なく、設置後の管理は十分でない 状況
「火が出たら消す」から「火を予防する」への意識が芽生えた時期でした。
都市化・高層化が進む中で、火災対策は社会的に大きな課題となりました。
この時代、消防法改正により消防設備の設置義務が拡大し、消防設備業が一気に成長します。
スプリンクラーや自動火災報知設備の普及
百貨店・ホテル・高層ビルでの防災設備義務化
消防設備士資格制度が確立し、専門性の高い業種へ
この頃から 「消防設備=建物の必須インフラ」 という認識が定着しました。
1990年代に入ると、数々の火災事故(ホテル・雑居ビル火災など)が発生。社会全体で防災意識が高まりました。
消防法改正による設備点検・報告義務の強化
誘導灯や非常用照明設備の普及
住宅用火災警報器の設置義務化(2006年施行)
消防設備業は「設置業」だけでなく、保守点検・コンサルティング業務 へと領域を広げていきました。
この時代から消防設備はますます高度化。
ITや通信技術が導入され、「監視・制御」といった機能が加わります。
ネットワーク型火災報知システムの導入
遠隔監視・点検の普及
建物管理システム(BAS)との連動
点検業務の効率化(タブレットやクラウドを利用)
消防設備業は「ハード設置業」から「スマート防災システムの導入業」へと進化しました。
近年は防災を取り巻く環境も大きく変化しています。
高齢化社会対応:福祉施設や病院での避難支援設備の強化
地震・水害など複合災害への対応:非常用電源や防水型設備の導入
環境配慮型設備:省エネ型誘導灯、長寿命バッテリー
デジタル点検・AI活用:故障予知やデータ分析によるリスク管理
グローバル基準への対応:インバウンド需要を見据えた多言語化・国際規格準拠
消防設備業は今や 「安全を守る産業」から「社会課題解決産業」 へと役割を広げています。
消防設備業は今後さらに進化すると予想されます。
AI・IoTによる自動監視・自動点検の一般化
災害時のドローン活用(避難誘導や火災状況把握)
地域防災との連携強化(スマートシティの一環)
環境に優しい防災製品の拡大
高齢者・外国人を含む誰でも使える ユニバーサル防災設備
消防設備業は、
戦後:消火器中心の黎明期
高度経済成長期:義務化と普及
1990年代〜:保守点検・法改正で専門化
2010年代〜:IT化・システム連動
現代:多様化・SDGs対応
という時代の変遷を経て進化してきました。
これからも人々の命と暮らしを守るため、消防設備業は 「安心と安全のプロフェッショナル」 として欠かせない存在であり続けるでしょう 🚒🔥✨